「スマイルゼロ円」の意味を実感した、コンビニでの買い物の思い出。

1年ほど前、ローソンを利用した時のことです。
肉まんと、品名は忘れてしまいましたが、
何か大きい揚げ物を一つ一緒に買いました。
で、支払いを済ませて外に出たのですが、
レジで会計をしてくれた女の子が、「お客様ー」と言って、
私の後を追ってきました。
そして、「○○(揚げ物の名前)入ってましたか?」と言いながら、
私が持っている袋の中身を確認して、
「あ、入ってましたね。よかった!」と言って、ニッコリ笑ってくれました。
この行動を単純に説明すると、
「入れ忘れたかどうか不安になって、外に出て確認した」だけのことです。
その間、レジを開けて他のお客様をお待たせしていたかも知れないし、
やらずに済むならやらない方がいい行動です。
が、私はこの時すごくうれしかったです。
その女の子は別に可愛いとか美人という感じではなかったのですが、
笑顔がすごく人なつっこかったのです。
これは物理的には誰にでも出来るはずのことですが、
ほとんどのサービス業従事者が、出来ていないことです。
私もあちこちの店でサービス業をしてきましたし、今もしていますが、
あの女の子のように出来たことが、数えるほどしかありません。
が、あの女の子は、間違いなくいつも出来ている感じでした。
あの瞬間、「こういう人もいるんだ」と私は思いました。
私はあの日、250円ほど出して、肉まんと揚げ物を買いました。
が、彼女のあの接客のおかげで、その250円をはるかに上回るものを
いただくことが出来ました。
「接客はこうしなさい」とかいう本を1000円出して買うより、
はるかにいい勉強を、無料でさせてもらいました。
彼女のような人は偉大です。何のコストもかけずに、人を喜ばせる。
自分もいつも、そうありたいと、思うだけで出来ないことの方が多いですが、
気持ちだけは、いつもそうありたいと思っています。