3年位前、都内某所にある某美術館にデートで訪れた際に、立ち寄った物販コーナーで、
セールになっていた大判のハードブックの中で、
大変興味あるアーティストの本を発見しました。
美術書は他の種類の本と比べて、平均価格帯が高く、
定価ではとても気軽に買えるものでは、その頃の自分にとってありませんでした。
しかし今回はほとんどの本が半額にまで、価格が割引されており、
またとないチャンスだと思い、思い切って3冊購入する事を決意しました。
数ある本の中から、お得感のあるものを選びレジに持って行こうと思いましたが、
大判のカラー本は予想外に重く、とてもこの三冊を持ち運びながら、
晩ご飯を食べお酒を飲み、電車で帰宅出来る自信はありませんでした。
彼女に持たせる訳にも行かないので、数を減らすか一人で迷っていると、
気の利いた店員さんが声をかけてくれました。
綺麗な女性の店員さんだったので、笑ってもらえると思い、
持って帰れるかわからない事を店員さんに話すと、
予想通り笑って頂けました。また店員さんは購入商品を郵送する事も可能ですと
教えていただけたので、買わないワケにもいかないと思い
最初に選んだ3冊をすべて購入しました。
住所を伝票に書き込み、商品購入と同時に郵送の料金も支払いました。
お礼を言って、美術館を出ようとしたら、
先ほどの店員が駆け寄ってきたので、お話を伺うと
購入した商品に若干目立つ傷があったので、送料は無料で御受け致します。と
言われました。購入したものがセール商品で、確かに若干古びた感じは
ありましたが、僕はあまり気にならないレベルだったので、
快く了解し返金分の送料をいただきました。
小売店のお客様へのサービスらしい、サービスに
久々に触れて少し心が暖かくなりました。